いつも私たちのブログを読んで下さりありがとうございます。
皆さんも報道等でご存じの通り、2023年2月6日トルコでは早朝の4時半ごろガジアンテップを震源とする大きな地震が起こりました。
沢山のビルが倒壊し、多くの犠牲者が出ている状況です。
当日はいろんな方からご心配の連絡があり、このブログの読者様からも多数ご連絡を頂きました。
ご心配下さった方々、本当にありがとうございます。
幸いにも私たち夫婦は震源から遠く離れており無事ではありますが、とても心が痛んでおります。
多くの人々の命が救われ、一日も早い復興を願っています。
それで、今日はどうしてトルコでこれほどまでに被害が大きいのか、トルコで地震にあった時にどのように行動できるのか夫婦で話し合っている事を書いていこうと思います。
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トルコは日本と同じ地震国
上記は政府の機関”AFAD”災害緊急事態庁のトルコの断層地図です。
見ての通り何百㎞にわたり大きな断層がトルコを縦横に走っているのがわかります。
そして、私たちの住むエーゲ海側にも無数の断層があり、この断層により2020年のイズミルの震災が起こったわけです。
というわけで断層地図からもわかるように、トルコは日本と同じように地震国であることがわかります。
トルコでどうして地震の被害が大きいの?
一つには、トルコは木造の一軒家ではなく、コンクリート造りの集合住宅が多いことがあげられます。
トルコに来て驚いたのは、日本のような一軒家が少ないこと。
ほとんどの人が3階建て以上のマンションに住んでいます。
ですので一つのビルが倒壊すると、多くの人が重いコンクリートの下敷きになってしまいます。
二つ目に、やっぱり建物の耐震強度が弱いことがあげられます。
耐震基準のない時代にたてられた古いマンションが多いからです。
2000年以降の建物は耐震基準があるとはいえ、儲けるためにできるだけコストを抑えて建てようとする建設会社も中にはあったりするので、新しいビルでも100%安心ではないようです。
そして、最近は家賃の高騰によって、家賃の安い古いマンションでないと生活していけないという経済的な問題もあります。
トルコで地震に遭ったら
以前トルコの科学館で、地震時の避難のレクチャーを受けました。
地震が発生したら、調理中ならガスを止めて、頑丈な家具のよこにうずくまります。
日本だと机の下に隠れるように子どもの頃教わりましたが、トルコではソファーの横に膝をついてうずくまり、頭と目を守るように手をおいて、ソファーの脚を他方の手で持つように教わりました。
両手の指を組んだ状態で後頭部を守ろうとすると、緊張で指が固まってしまい、解けなくなってしまうことがあるそうなので、片手で守るようにと指導を受けました。
そして、揺れがおさまったタイミングで落ち着いて速やかに建物から出ます。
建物から出たら、広い公園や運動場などビルの倒壊などに備えできるだけ安全な広い場所に身を置くようにします。
どこにおいても重要なのはパニックにならないことを覚えておきたいです。
今回の大地震ではSNSで建物の中に閉じ込められていることを知らせた人たちもいます。
家族と連絡を取るためにもスマホだけは手に取って、避難時ポケットの中に入れておくといいなと思いました。
そして、AFADの緊急連絡アプリもあります。
緊急時自分の状態や居場所を速やかに伝えてくれるので、こちらもダウンロードしておくとよいかもしれません。
※トルコ語ですが、避難するのに参考になる動画を見つけたので貼り付けておきます↓↓↓
終わりに
被害が大きくなるばかりで、なんだか気持ちも下がりますが、今自分たちに何ができるのか夫婦で話し合いました。
救援の方法もいくつか知りました。
微力ではありますが、できることをしたいと思います。
最近このアイワルクの向かいにあるギリシャの島レスボス島も少し大きいめの地震がちょくちょく発生しています。
この機会に夫婦で今一度、避難の方法を確認したり、緊急持ち出し袋の中身を見直したりしたいと思います。
トルコと同じ日本も地震国。
トルコにお住まいであれ、日本にお住まいであれ、どうぞ皆さまもお気をつけてお過ごしください。