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【保存版】トルコの賃貸住宅事情・トルコで家を探す・借りるには?更新や退去時に関しても

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Merhaba!

まいど!おおきに!

「トルコ猫暮らし」の嫁です。

昨日ついに来ました…。

大家さんからの電話。

来ないでくれぇ~っと心で祈っていましたが、契約更新の20日前…。

ついに家賃値上げの連絡が入りました。

しかも1,100リラの値上げ…。

1,100リラってトルコの感覚だと5万円値上がった気分です。

500リラならまだ許容範囲だったのですが、トルコも超インフレで家賃が爆上がり中。

現在の家賃でとうてい他の家なんてみつかりません。

とりあえず、一度大家さんに値下げ交渉してみないと…。

でも、家賃の値上げってそもそも日本ではあまりない事ですが、このトルコ毎年行われるのが一般的です。

日本と違うシステムも多いトルコの賃貸住宅事情。

海外やトルコに住んでみたいという方なら気になりますよね。

それで、今日はトルコ移住9年目、トルコで5回の引っ越しを経験した私たちが、今後トルコ移住や長期滞在をお考えの方にトルコの賃貸住宅事情をご紹介したいと思います。

トルコの賃貸住宅事情

間取りや冷暖房に関して

まず、トルコの家の間取りですが、Stüdyo、1+1、2+1、3+1といった表記で広さは㎡です。

Stüdyo[ストゥディオ]は日本でいうワンルームのことで、一般的な広さはだいたい30〜40㎡です。トルコでは数が少ないのが印象です。

1+1は、部屋が1つと居間が1つという意味で、広さは約50~60㎡です。

2+1は、部屋が2つと居間が1つで、広さは約80~100㎡

3+1は、部屋が3つと居間が1つで、広さは約120~140㎡という感じです。

トルコにおいて、2+1や3+1が間取りとしては多いですが、たまに6+2という、部屋が6つと居間が2つという大きな家があったりします。

階層は、日本の1階がトルコの地階(Zemin kat)、日本の2階が1階という表記になります。

3~5階建てのマンションが一般的ですが、大都市に行けば高層マンションが多くなります。

人気は最上階でもなく一番下でもなく真ん中の階です。

なぜなら最上階や一番下の階は暑さ寒さの影響を受けやすいからです。

トルコの内陸地方や北部ではエアコンが備え付けられている所は少なく、暖房はセントラルヒーティングやガス給湯器を使った暖房、薪や石炭を使ったストーブが一般的です。

トルコに来て間もない方は、少々高くても家具付き、電気・ガス・水道・インターネット等込々の物件がお勧めです。

なぜなら、電気・ガス・水道を開栓したり、インターネットを契約するのに滞在許可証[イカメット]が必要になってくるからです。

水まわりに関して

日本人にとって水まわりって重要ではないでしょうか?

トルコで家を探す際、賃貸にしても、新築の購入にしても一番見るべきところは水回りです。

なぜなら故障物件が多いこと。

特に賃貸の場合、新しい感じのマンションであっても台所の排水に漏れやつまりはないかを確認します。

基本的にシャワーとトイレは一緒で、浴槽付きを見つけるのはなかなか難しいです。

トイレが別にもう一つある場合、和式トイレに似たトルコ式のトイレが備え付けられていることが多いです。

トイレやシャワーキャビンの隙間から水漏れしている場合が多いので、水漏れが無いか下見の時によく確認しましょう。

生活音

トルコの家は防音対策がなされていないので、隣の家の音や下水の音がします。

これは仕方のない事なので、どうしても気になる方は事前に周りの環境を確かめたり、一戸建てを借りたり、隣との壁に家具を置いたり、防音シートを張ったりして対策する必要があります。

耐震強度

時折トルコでも大きな地震があり人々を驚かせます。

トルコは日本と同じように地震国なので、建物の耐震強度気も気になりますよね。

トルコでは1999年にイズミットで大地震が発生して以降、建築基準が見直されています。

ですのでトルコ人の友人に「新しいマンションでなくてもせめて2000年以降に建設された物件を選びなさい」とアドバイスを受けました。

家賃の相場

イスタンブールやアンカラなどの大都市では5万~10万円が相場です。

地方都市に行けば、4万~8万円が相場です。

現在スーパーインフレに伴い家賃が急上昇をみせているトルコ。

この相場も変化していくと思います。

支払いに関して

家賃は月払いが一般的ですが、私たちのように外国人の場合、家主に信頼してもらえない事も多く、半年払いや年払いを求められる事もあります。

支払い方法は銀行振り込みが一般的で、家主が近くに住んでいる場合手渡しや不動産会社を通して支払う方法があります。

契約時にデポジット(敷金)家賃1ヶ月分求められる事もあります。

デポジットは通常退去時に返金してもらえるのですが、返金してもらえないケースも多いので注意しましょう。

トルコではマンションのような集合住宅が一般的で、マンションによっては家賃とは別で管理費が回収されます。

管理費が請求されないマンションはマンションの通路の電気が止められたり、清掃がされなかったりいろいろとトラブルも多かったりします。

管理人が駐在するマンションは管理費が高いですが、ごみを出してくれたり、飲み水を運んでくれたり、買い物に行ってくれたりいろいろ用事を頼めたりもするそうです。

家を探す方法

家を探す主な方法は3パターンあります。

不動産会社をあたる

暮らす場所が決まっているなら、その土地に行って不動産会社を通して契約するのが通常簡単です。

不動産会社は家主の事情や沢山の物件を把握しているので、希望にあったものをすぐに見つけ内覧させてくれます。

学生が多く住む都市では8~9月、リゾート地では6~8月は不動産会社でも手持ちの物件が少なくなる場合があります。

不動産会社に支払う手数料としては家賃の1ヶ月分が一般的です。

今のアイワルクでは不動産会社の方が私たちを見て信頼してくれ、保証人なしで契約手続きしてくれました。

面倒な地震保険などの手続きや、電気・ガスなどの手続きも親切に教えてくれます。

不動産会社で契約する場合の初期費用

不動産会社で家を決めた場合、いくらぐらい初期費用がかかるのでしょうか
↓例を挙げてみます。

不動産会社に支払う手数料(家賃1ヶ月分)+デポジット(敷金:家賃1ヶ月分)+最初の1月目の家賃=合計家賃の3ヶ月分

契約時に必要な書類:パスポート


この場合のメリットは…

物件まで車で案内してもらえるので、短い時間でいくつか物件を内覧できます。

早く希望にあった物件を見つける事ができます。

家賃の交渉など面倒な家主との交渉も行ってくれます。

仲介手数料はかかりますが、年間を通して考えると仲介手数料分は元が取れるように家賃の値引き交渉してくれている気がします。


デメリットは…

早く決断するように圧力を受ける場合があります。

不動産会社によっては退却時デポジットを返してもらえない事もあるので注意が必要です。

スムーズに交渉が進むので、できれば契約時も退却時も信頼できるトルコ人男性と行かれる事をお勧めします。

張り紙を見て、家主を探して直接交渉する

トルコの家々の窓にこんな張り紙があります。

  • Sahibinden … 家主から
  • emlak ofisten … 不動産会社から
  • Kiralık … 賃貸
  • Satılık … 売家

その張り紙を見て電話を掛け内覧させてもらいます。

住む地域を決めているならこの方法も良いかもしれません。


この場合のメリットは

家主から直接交渉できる物件があること。

つまり、不動産会社に支払う紹介手数料を支払わなくて良いというメリットがあります。

歩いて探すので、周囲の環境を見ながら物件を見つける事ができます。


デメリットは

とにかく歩いて探すので時間も体力も消耗します。

ある程度のトルコ語が必要になってきます。

住居や契約時に何か問題が出た時、直接家主とやり取りしなければなりません。

アプリで探す

最近はスマホアプリで物件を簡単に見つける事ができます。

簡単に希望の家賃や間取りの物件を写真を見ながら見つける事ができ、トルコ中の物件を簡単に検索できます。

主なアプリとしては…
  • sahibinden.com
  • Hürriyet Emlak.com

 

ご利用にあたって役立つ単語集
  • Konut [コヌット]…住宅
  • Tüm [トゥム] … 全て
  • Sahibinden [サーヒビンデン] … 家主から
  • emlaktan [エムラックタン] … 不動産会社から
  • Kiralık [キラルック] … 賃貸
  • Satılık [サトゥルック] … 売家
  • Günlük kiralık [ギュンルック キラルック] … 日貸し(デイリーマンション)
  • Daire [ダイレ] … マンションの一室
  • Müstakil ev [ムスタキル エヴ] … 一戸建て
  • Filtrele [フィルットレレ] … フィルタ・絞り込み
  • Sırala [スララ] … 順序・並び変え
  • Harita [ハリタ] … 地図
  • Konumu [コヌム] … ロケーション・位置
  • Açıklama [アチクラマ] … 説明
  • İlan bilgileri [イラン ビルギレリ] … 広告情報
  • Fiyat [フィヤット] … 価格
  • Tarihi [ターリヒ] … 日付
  • Oda sayısı [オダ サユス] … 部屋数
  • Bina yaşı [ビナ ヤシュ] … 築年数
  • bulunduğu kat [ブルンドゥ カット] … フロアの場所・階
  • Kat sayısı [カット サユス] … 階数
  • Isıtma [ウスットマ] … 暖房
  • Banyo sayısı [バンヨ サユス] … トイレ付シャワールームの数
  • Balkon [バルコン] … バルコニー
  • Eşyalı [エシャル] … 家具付き
  • Site [シテ] … コンドミニアムのような管理された住宅コミュニティ
  • Aidat [アイダット] … 管理費
  • Depozit [デポジット] … デポジット・敷金
  • Kimden [キムデン] … 誰から→[家主からなのか不動産会社なのか]


この場合のメリットは

地図で場所を確認しやすい

事前に写真で中の様子を見れる

家主自身が掲載している物件を見つけやすい

 

デメリットは…

写真と実際の部屋がかなり違う場合がある

情報が多く、アプリを長時間見てしまう

家主と直接交渉の場合トルコ語が必要

実際に家を借りるには?

家を借りる前に

・ご紹介したどんな方法にしても、内覧時に部屋の気になる点はどんどんと家主や不動産会社に言いましょう。特に水廻りやドアなどは故障の確率大ですなので、よく確認いたしましょう。

・トルコはまだまだ男性が重んじられる社会です。女性だけの場合やトルコ語が話せない場合は、交渉時や契約時に信頼できるトルコ人の男性と行かれる事をお勧めします。ちなみに観光地以外では英語が通じない事も多いです。

・契約時にはパスポートが必要なので忘れないようにしましょう。

・借りた住所で滞在許可証を申請する場合、その住所が住居として市に登録されているかを確かめましょう。

アイワルクでは店舗として登録されている住居があり、滞在許可の申請が下りなかった外国人もいたと公証役場の人がおっしゃっていました。

滞在許可申請フォームに入力する際に選択項目に住所がきちんと表示されれば、住居として登録されていることになります。

もし、不安な方は申請フォームに情報を入力してみましょう。

※イカメット申請フォームの入力に関しては→コチラを参照

”Noter”公証役場で賃貸契約を結ぶ

トルコの滞在許可「イカメット」を申請される場合、家が決まったなら大家さんと一緒にNoterつまり公証役場に赴き、賃貸契約を結ぶ必要があります。

この時、ご自身のパスポートと大家さんのトルコのマイナンバーカードが必要になります。

トルコ語が話せない場合は、公証役場が通訳者を付けるように指示される場合があるそうです。

そして、大家さんが遠くに住んでいる場合などは大家さんの住んでいる場所へ赴くか、大家さんに来てもらう必要が生じます。

さらに、税金滞納が明らかになったりするので、大家さんが公証役場に来たがらないケースも聞いたことがあります。

ですので物件を決定するまえにそのことも確認する必要があります。

※契約は1年契約が基本ですが、やむを得ず契約途中で退去したい場合でも、家主が求める〇か月前までに連絡を入れれば問題ありません。(通常は1ヶ月前までですが、契約書に3ヶ月前までにと書かれている場合もあります。)

開栓手続きとその他確認事項

家賃の支払い方法や電気・ガス・水道の開栓手続きを確認します。

電気・ガス・水道の開栓には、トルコでの滞在許可証が必要な場合がありますので、滞在許可がない場合は家主の方に開栓手続きをお願いする必要があります。

また地震保険証が必要な場合が多いので、家主の方にコピーを数枚用意してもらいます。

鍵をもらい、各種手続きを済ませ、入居前の清掃を自分たちで行います。

鍵も交換できるならしておきましょう。

トルコのドアは日本と違い鍵を鎖さなければ開かないシステムなので締め出しには十分注意しましょう。

日本のように厳しくありませんが、もしペットがいるなら事前に家主に飼っても良いのか確認しましょう。

・冒頭でも述べましたが、原則家賃は日本と違い物価の上昇に合わせて毎年上がります。

・時折物件によっては賃貸で貸しつつ売り物件としても紹介している場所もあります。

その場合、住んでいるのに知らない人が家を内覧しに来たり、買い手が決まれば、家主が変わったり、契約途中でも出て行かなければならない場合があります。

契約途中で出て行かなければならない場合は不動産会社が別の物件を紹介してくれたりもします。

更新時・退去時

更新時は家主から家賃の値上げの連絡があります。

家賃が上がる代わりに日本のような更新手数料はかかりません。

その場合こちらが求めない限り、賃貸契約書の新規作成はなされません。

必要であれば、家主に連絡してください。

(※滞在許可証も更新であれば、賃貸契約書の提出は求められません。)

基本毎年物価の上昇に合わせて、家賃が値上がるそうです。

法律により毎年○○%までと決められます。

(※2022年は値上げは25%までと法律で定められています。)

退去時は少なくとも退去の家主が求める〇ヶ月前まで(通常1~3ヶ月)に不動産会社か家主に連絡しましょう。

退去時は不動産会社や家主によるチェックがある場合があります。

大きな損傷を及ぼした際、修理代などを請求されることもあるそうですが、チェックがそこまで厳しくはないというのがこれまで印象です。

鍵を返却し、デポジット(敷金)を返金してもらいます。

もし住宅に何か損傷を及ぼした場合、修理代がデポジットから差し引かれることになります。

まとめ

いかがでしたか?

トルコでは日本と違い家主と直接交渉できる場合が多いため、より安くそして早く話しを進める事が出来ます。

しかし、その分問題が生じた場合、自分で解決する必要が生じるので、助けてくれる人やある程度のトルコ語が必要となるでしょう。

日本よりも広い間取りで、家賃や値段が安いことや、ベランダが大きいことなど魅力も沢山あります。

日本ほど細部に注意を払ってきちんとは作られていませんし、水回りは問題が起こりやすいですが「ここはトルコ」と割り切って住むことも大事です。

おおむねこれまでのどの家主さんも日本人が借りてくれるという事で喜んでくれましたし、日本人は家を綺麗に使ってくれるという声も聞きました。

きっとあなたがトルコで家を借りられたなら喜んでくれるでしょう。

この記事が、トルコで家を探す際の参考になれば幸いです。

ほな!

※参考までに以前住んでいた部屋の様子と現在の家の様子をYouTubeで公開しています。

・以前の部屋1+1の間取りで60㎡

 

・現在の部屋2+1の間取りで90㎡

https://torukonekogurashi.com/ikamet/

https://torukonekogurashi.com/trouble-house/

ご覧いただきありがとうございます。

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