Merhaba!まいど!
「トルコ猫暮らし」の夫です。
お元気ですか?
最近、猫やトルコの生活感あふれる情報ばかりだったので、今日はトルコ在住者ならではの、なかなかツアーでは行かないレアな観光スポットをご紹介したいと思います。
トルコと言えば、イスタンブール・エフェソス・パムッカレ・カッパドキアといった観光地が頭に浮かぶのではありませんか?
トルコには見るに値する多くの歴史的観光スポットがありますが、まだまだ発掘途中のものや、知られていない遺跡も多数存在します。
その一つにエスキシェヒル県の「ヤズルカヤ」があります。
ここは非常に歴史が古いにもかかわらず、遺跡が綺麗に残っている美しい谷ですが、エスキシェヒルの住人たちにさえ最近まで認知されていなかったというレアスポット。
今日は、昨年友人たちとレンタカーを借りて観光した時の写真を交えて、このエスキシェヒル県の「ヤズルカヤ」をご紹介したいと思います。
(ちなみにエスキシェヒルは以前、私たちが住んでいた街です。)
Table of Contents
ヤズルカヤとは?
「ヤズルカヤ」とはトルコ語で”Yazılıkaya”[書かれた岩] を意味します。
その名の通り岩に古代文字が書かれていたり、岩を掘ってできた住居跡のある遺跡群です。
今回はよくツアーなどで行くチョルム県のボアズカレにあるヒッタイト帝国の「ヤズルカヤ」ではなく、エスキシェヒル県の南に位置するフリギア王国の「ヤズルカヤ」をご紹介します。
エスキシェヒルの中心地より車で南に1時間ほど、80㎞離れた場所にある現在のヤズルカヤ村には西暦前8世紀から6世紀にかけて栄えたフリギア王国の第二首都にあたる宗教的に重要な都市がありました。
ヤズルカヤ遺跡は特別なゲートもなく無料で見学することができます。
村の中を通って遺跡を目指すと小さな資料館があり、その裏門を抜けたところが遺跡となっています。
遺跡の周囲はトレッキングコースにもなっており、一日かけてトレッキングを楽しむこともできれば、1~2時間で遺跡のみを見学することも可能です。
フリギア王国とは?
フリギア人がアナトリアに入ったとされているのは、ヒッタイト帝国が没落した西暦前12世紀ごろといわれており、西暦前8世紀ごろにこの地域に国家を建国したと考えられています。
非常に長い間、様々な地域を支配したり、リュディアやローマ帝国などから支配されたりした為、明確な領土は時期を指定しないことには特定できません。
フリギア王国として栄えた西暦前8世紀から前7世紀にかけては現在のアンカラ、アフヨン、エスキシェヒルなどの地域を支配したということです。
ミダス王の支配のもと、アンカラから約70キロ西に位置するゴルディウムに首都を置き、ギリシャや他の国々と貿易を行いました。
エスキシェヒルにあるヤズルカヤは、フリギア人の母神レア・キュベレを崇拝する中心地で、ゴルディウムに次ぐ第2位の都市だったと考えられています。
現在でも、約3キロ圏内にさまざまな遺跡を見ることができます。
👆ミダス王(エスキシェヒル・オドゥンパザルにある蝋人形館にて📷)
ミダス王は「王様の耳はロバの耳」の話のモデルだそうです。
ヤズルカヤの主だった遺跡
レア・キュベレの神殿
西暦前8世紀から前6世紀の間に作られたとされるレア・キュベレの神殿。
高さ17メートル、幅16メートルのヤズルカヤ最大の神殿跡です。
ヤズルカヤと呼ばれている理由は、この神殿の上部に刻まれている古代フリギア文字。
古代フリギア文字は完全に解明されておらず、文のすべてを解読することはまだできていないそうですが、右側の左端にキュベレと書かれており、文の中程にもミダス王の名前があるとのことです。
下辺中央の掘り抜きには母神レア・キュベレの像があったと考えられています。
朝日が昇るとこの神殿に日が当たり、遠くの人々からも良く見えたそうです。
貯水槽とアクロポリスへ続く階段
レア・キュベレの神殿の裏には大きな岩が続いており、その上には高台の都市アクロポリスがあったと言われています。
アクロポリスには多くの人が生活していた為、生活用水が必要でした。
居住地の地下には水が湧き出ており、貯水槽がありました。
その地下まで続く階段を利用してバケツリレーで上まで運んだそうです。
建設途中の神殿
西暦前6世紀の終わりごろ、敵の襲撃の為に建設途中のまま放置された神殿跡です。その後、人は住んでいたにも関わらず再建されることはありませんでした。
こちらは夕日がよく当たり、反対側に住む人々にもよく見えたことでしょう。
他にも神に犠牲をささげたとされる祭壇跡もあるようですが、私たちは見つけることができませんでした。
洞窟住居
レア・キュベレの神殿の隣には、大きな岩を掘りぬいた洞窟住居跡があります。
簡単ではありませんが登ろうと思えば上まで行くことは可能なので、安全に注意してお試しあれ。
部屋と部屋が繋がっているところもあれば、外側に階段が彫られていたりもします。
頂上は4階ほどの高さがありヤズルカヤの谷を一望することができます。
ローマ時代の墓
ヤズルカヤから少し離れたところに“Gerdekkaya Anıtı“[ゲルデッキカヤ アントゥ]という場所があります。
ここはフリギア時代の後、西暦前3世紀頃使われたお墓で、支柱からも見て分かる通りローマ時代・東ローマ帝国時代に建てられ使用されていました。
残念ながら落書きが多いですが、こちらも無料で中を見学する事ができます。
ヤズルカヤへ行くには?
レンタカー
個人旅行であれば、ヤズルカヤへアクセスするには、レンタカーがおすすめです。
最寄りの都市エスキシェヒルでレンタカーを借りましょう。
観光目的の直通のバスはありません。
タクシーで行くには、交渉が必要となります。
以前、尋ねた時には500TLと言われ、レンタカーを借りることにしました。
レンタカーの値段は、24時間で120TL~250TLから始まります。(季節により変動あり。エコノミー:プジョー301クラス)
トルコのレンタカーについてはコチラの記事もどうぞ。
ツアーを申し込む
ヤズルカヤへはなかなかアクセスが難しいので、ツアーがあればいいなっと思って調べてみると1件ありました!
今回ご紹介したレア・キュベレの神殿やローマ時代の墓だけでなく、古墳内も見学できるアンカラに近いミダス王の墓やアフヨン・カラヒサルにあるライオンのモチーフで有名なアスランタシュも見学できこのツアーでフリギア王国の歴史を全てコンプリートできます。
おまけに、オスマン帝国時代の建物が並ぶエスキシェヒルのオドゥンパザル地区の観光も含まれており、2019年オープンした建築家の隈研吾氏が設計した近代美術館も見学できます。
歴史や建築に関心のある方なら十分楽しめる内容となっています。
ツアーのお申し込みは→クラブツーリズム テーマ旅行
コース番号からツアーを検索:コース番号 16437-910 を入力
ヤズルカヤ付近のおすすめグルメ
ヤズルカヤにはカフェが1店舗あります。
ここではトルコチャイや朝食・軽食を頂けます。
ここに駐車場があるので、レンタカーで行かれた場合ここに駐車されると良いでしょう。
ただ私たちが行った日は営業しておらず、入り口に野良犬が何匹かおり攻撃的だったので、カフェが営業していない時は十分乗り降りに注意して下さい。
ヤズルカヤにはあまり主だったレストランがないのでここからは、ヤズルカヤの最寄りの都市エスキシェヒルでのあまり知られていないおすすめグルメスポットをご紹介していきます。
トルコで一番うまいハンバーガーショップ?!GORIL BURGER「ゴリルバーガー」
引用元→コチラ
エスキシェヒルに来たら是非味わって頂きたいのが、ハンバーガーショップ「ゴリルバーガー」です。
地元の人はもちろん、観光で訪れた人たちもわざわざ足を運ぶ人気のお店です。
高速列車が停車するエスキシェヒル・ガル(駅)から徒歩10分圏内とアクセスしやすいのも人気の理由。
店内と軒先にテーブルが並ぶものの、あまり席数は多くないので、時間帯によっては並ぶこともあります。
おすすめのメニューは、ブルーチーズバーガーです。
110gの牛肉100%のパテに、たっぷりと二種類のチェダーチーズ、ブルーチーズをのせたチーズ好きにはたまらないハンバーガー!
ハンバーガーを注文するとポテトはセットでついてきます。
価格はリラが変動していますが、500円以内でバーガーとポテトとジュースのセットを頂く事ができます。
個人的にはトルコで食べたハンバーガーの中では一番美味しいハンバーガーショップだと思います。
チーズが苦手な方も、どれでもハンバーガーはジューシで美味しいので是非お試しください!
トルコでタコス!?Taco Rico Mexican Food
引用元→コチラ
注文を受けて温めたトルティーヤで巻いてくれるこのお店。
お肉には甘みがあり、ソースの辛さもあいまって良い調和をもたらしてくれます。
辛いのが苦手な方もトルコのヨーグルトドリンク「アイラン」と一緒に食べると、辛みを抑えてくれます。
料金は300円から500円の間でタコスと飲み物のセットを楽しむ事ができます。
コスパ最高!エスキシェヒルの大衆食堂で安く家庭料理を味わうならココ!PILAVCI「ピラヴジュ」
引用元→コチラ
ウマい、安い、早いを求めるなら大衆食堂が一番です。
おすすめは、ガソリンスタンド・シェルの並びの角地にある、ザ・大衆食堂「PILAVCI」です。
トルコ語で大衆食堂はロカンタといい、店内に並ぶ多数の料理から自分で「これとコレとこれ!」というふうに指定して注文します。
ロカンタでは、基本的にパンは無料でついてきて食べ放題。
このお店の、おすすめはタブック・スユ(チキンスープ)とピラヴ(トルコ・ピラフ)、ジエール(レバーの揚げ物)です。
ピラヴ屋さんという店名だけあってピラヴが美味しい。
そして結構お腹いっぱいになります。
お値段はピラヴとスープとメインで300円~400円も出せばお腹いっぱいになれます。
ピラヴだけの注文も可能。
世界のビニールが楽しめて雰囲気抜群!VARUNA GEZGIN「バルーナ・ゲズギン」
引用元→コチラ
エスキシェヒルでビールを飲むなら、VARUNA GEZGINがおすすめです。
オーナーやスタッフが世界中を旅して集めたやかんや看板など興味深いものが壁や天井に所狭しとレイアウトされた店内が特徴的。
座る席によって雰囲気は様々です。
おすすめは、まず店内をぐるっと見させてもらって気に入った席を決めましょう。
ビールの種類も豊富です。
トルコでよく飲まれているエフェス(トルコビール)やトゥボルグ(デンマークビール)だけでなく、世界中の厳選されたビールを揃えています。
おすすめのメニューは、世界最古のビール醸造メーカーといわれるドイツのヴァイエンシュテファンの樽ビール(Fıçı)とポテトフライ。(トルコのポテトはうまいんです)
引用元→コチラ
👆がっつりと食べたければ、パッタイ(タイ風焼きそば)がおすすめです。
価格は一人1,000円~2,000円の間でビールと食事を十分楽しむ事ができます。
まとめ
ヤズルカヤは、西暦前8世紀ごろのとても歴史がある遺跡にもかかわらずとても状態がよく残っている価値ある遺跡です。
カッパドキアのような洞窟住居を見ることもできます。
トレッキングコースもあり、美しい谷の景色もとても爽やかにしてくれます。
コロナが終息し、エスキシェヒルに訪れたら是非、ヤズルカヤ村へも足を運んで歴史を感じてみて下さいね!
ほな!
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