Merhaba!
「トルコ猫暮らし」の嫁です。
今日は、命の大切さについて考えさせられるトルコでの出来事についてシェアしたいと思います。
実は、最近とても悲しい事がありました。
家の前はちょっとした交差点になっていて、車がスピードを上げて走っているのでけっこう事故が多いのです。
そんな事故の犠牲の多くが猫ちゃん。
つい1週間前も一匹の猫がひかれていたのですが、先日ついに我が家のベランダに毎日えさをもらいに来るオス猫ちゃんも、全く同じ場所で事故にあって亡くなってしまいました。
そのオス猫ちゃんは少し前に顔に怪我をしてしまいどんどんとひどくなっていくので、嫌がるのをやっとの思いで保護し病院に連れて行きました。
何日か通院してやっと完治したところだったのでとても悔しいです。
事故でなくなった多くの野良ちゃんは、道路沿いにある大きなゴミ箱にそのまま遺体が捨てられてしまいます。
それではなんとも悲しいので、次の日の朝に海岸線の空き地に夫婦で埋葬してあげました。
花が咲いている綺麗な場所に埋葬できたので、辛かったですが良かったなと思います。
そういえば、何年か前にトルコ人から日本の埋葬文化について質問をうけたことがあります。
火葬の話をするとトルコ人はとても信じられないという反応をします。
私も一度トルコ人の埋葬に立ち会った事があるのですが、反対の意味でいろいろと驚いたこともあるのでその時の様子を書きたいと思います。
Table of Contents
トルコの埋葬について
亡くなったのは友人のお父さん。
昨年コロナが始まった頃、朝早く連絡があり、病院に駆けつけました。
コロナの影響で病院には入れず、ただただ病院の外で友人の傍に一緒にいました。
お父さんはコロナではなく持病が原因で急変し亡くなったのですが、「遺体を運ぶ準備をしますので市役所に連絡して埋葬地を決めてきて下さい。」っと病院に言われたので、友人は市役所に赴き手続きをし、棺や布など必要なものを購入し病院に戻りました。
その間役所の人は町内放送やジャーミーからの放送でご近所の方に亡くなったことを知らせてくれ、コロナ禍で玄関先でしたが何人もの方が友人宅にお悔やみに来られていました。
そして、準備ができたら市役所が提供する車で病院から運んで、墓地に行き、親族の男性たちと墓地で働く人で棺を指定された場所に運びます。
そして掘られた穴へ、白い布にくるまれたご遺体が棺から抱え出されて埋められると流れです。
一般的なイスラム教徒のお葬式は通常病院からジャーミーへ棺が運ばれ、そこに親族友人が集まり集団でお祈りが捧げられた後、墓地に行き埋葬がなされるようです。
でもコロナ禍ではお葬式はもちろんコロナ患者に至っては埋葬までもが立ち会えない状況です。
日本と違ってその日のうちにというか状況によっては半日のうちに埋められてしまうという気持ちがなかなか追い付いていかない状況です。
埋葬の際、参加した他のトルコ人の女性に注意されたのが、女性は遠くで埋葬を見守るべきだと言われました。
ただ友人が立ち会えない親族の為に埋葬される様子をビデオに収めたいというので友人と一緒に近くで見守る事に。
友人は亡くなったお母さんの隣に埋葬したかったそうですが、残念ながら隣はすでに別の方が埋葬されていて、その一つ隣に埋葬されることになりました。
あっという間に埋葬が済み、友人はお父さんの死を受け入れられないまま終わってしまったという様子で彼女の混乱と悲しみはそれからしばらく続きました。
なんとも早い埋葬文化にはなかなかわたしも気持ちがついていけません。
まとめ
亡くなったらすぐに埋葬されるトルコの文化。
今のコロナ禍においては亡くなった家族の顔も見れず埋められてしまう事も多々あります。
トルコにおいて埋葬は男性の仕事で女性は離れたところでそれを見守ります。
埋葬が早すぎて気持ちがなかなか追いつかないですが、家族や親族はもっとだと思うので、その気持ちに配慮して家族を亡くした友人に今後も寄り添ってあげたいなと思います。
ほな!
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