Merhaba!
まいど!おおきに!
「トルコ猫暮らし」の嫁です。
だいぶ前になるのですが、トルコで運転免許を取得する為に教習所に通う手続きに関する記事を書きました。
あれから時は経ち、もうとっくに夫は試験に合格し、運転免許を無事取得。
トルコ国内やお隣のギリシャでもそれを活用して運転しております。
それで、今日は夫の記憶が薄れてしまわないうちに、教習と試験がどのようなものだったのか彼から聞き出し記事にしたいと思います。
教習はどんな感じだったの?
テストは難しい?
かかった費用は?
などなど質問に答えてまいります。
Table of Contents
トルコで運転免許を取得する~教習&試験~
教習はどんな感じ?テストは難しい?かかった費用は?
教習は、筆記講習と実地教習の二部に分かれています。
ここからは、筆記と実地のそれぞれについて解説していきましょう。
筆記講習
まず、教習所から指定された週に講習を受けます。
夫は月曜日から金曜日までの5日間、夕方5時から1時間の講習を受けました。
講師は教科書を配りましたが、ほとんど開くことなくプロジェクターで授業を行ったそうです。
おもに筆記試験に出そうな問題を扱って説明してくれます。
やはり、車のパーツや標識、交通ルールなど、専門用語だらけですので、新しい単語を覚える必要があります。
夫は、聞きなれない単語がでてくるたびにメモしておいて、後で調べるようにしていました。
筆記テストに役立つ、テスト問題を扱ったYouTubeも紹介してくれ、筆記試験までよくその動画を見ていました。
月曜から金曜日まで毎日講習を受けたら、教習所から数日後に連絡があり、試験を受ける費用を支払います。
小さな紙が渡され、筆記試験の場所と日時が知らされます。
テストの費用はだいたい日本円で1,000円ぐらいでした。(トルコリラの変動が激しいので日本円で表記します。)
テストはバスで1時間の所にある街エドレミトの学校の校舎で行われました。
筆記試験
時間になると名前が呼ばれ、スマホや鞄など荷物を預けて教室に入ります。
テストはマークシート方式のパソコン入力で行われ、会場には25名ほどおられたそうです。
制限時間は45分。
50問ほど問題があったそうです。
夫以外のみんなは30分ぐらいで会場を後にし、夫は制限時間いっぱいを使って、ゆっくりと着実に質問と向き合ったそうです。
というより、やはり母語ではないので、質問をパッ見ただけでは意図をつかめずしっかりと読み込む必要があります。
1問に対して1分以下で答えないとタイムオーバーになってしまうので、トルコ語の文章をスムーズに読んで答えるスキルが必要です。
テストが終わって、2時間ぐらい経過すると、指定されたサイトから試験結果を確認できるようになります。
夫は、見事合格✨
夫にとっては筆記が一番の難関だったので、ホッとしたようです。
実地教習
筆記試験を通過したら、今度は実地教習です。
実際に車に乗って教習を受けます。
※教習自体はオートマ車も選べるそうで、オートマ限定でも免許は取得できるそうです。ただトルコはマニュアル車が主流なので、購入時オートマ車を見つけるのが難しいかもしれません。
テストまでに受けられる教習時間は最大で18時間。
担当のヌーリ教官から連絡を受け、教習する時間を予約していきます。
教官との待ち合わせ場所に着いたら、車のパーツの名前や、事前の安全確認を教えてもらい、いよいよ道路に出て運転します。
日本のように教習所の敷地内ではなく、いきなり車が行き交う公道に出ます。
コースは決められており、試験と同じコースを毎回繰り返し走ります。
夫は20年近く運転していることもあり、初日から教官に「何も言うことはない。」と太鼓判を押してもらっていたそうです。
夫もトラックを運転してたこともあり慣れているので、毎日教習には行かず、週に3回通って、テストまで合計9回ほど教習を受けました。
講習が終わると、教習所に実地試験の費用約1,500円を支払い、試験日時の連絡を待ちます。
実地試験
いよいよ実地試験当日。
これを通過すれば、トルコの運転免許を手にすることができます。
試験時間にいつもの教習の集合場所に行くと、教官のヌーリ先生が笑顔で待ってくれたそうです。
派遣された試験官も待機しています。
夫が「Merhaba!」とあいさつすると、なんと試験官は無視・・・。
夫は釈然としない気持ちを抑えて、試験を開始したそうです。
質問される車のパーツの名前を正確に答え、事前の安全確認をし、試験官二人と教官と共に車に乗り込みました。
最初は順調に走って、チェックポイントを見事合格していきますが、縦列駐車の時に縁石を表す赤いラインにタイヤを乗せてしまったそう…。
授業では縦列駐車はいつも完璧で、そんなこと一度もしなかっただけに、教官もそのラインにタイヤを触れさせてはいけないことを言い忘れていたそうです。
すると、試験官は「はい。レッドカード!今すぐ車を降りて!試験は終了です!」
教官のヌーリ先生が「そんなに乗ってないし、この人はベテランドライバーだ!」と見逃してくれるよう掛け合ってくれましたが、試験官の決定は揺らぐことなく試験は終了。
レッドカードは残念ながら一発不合格です。
夫はトボトボ家に帰って来たのでした。
後で聞くと、夫の他にも他国から切り替えのために試験を受けたベテランドライバー2人が、その試験官の乗車のもと試験を受けたそうですが、その人たちも小さな失敗で試験を通過することができなかったそうです。
もう一度試験を受ける事ができるので、夫はさらに何日か教習を受け、試験費用1,500円を払い、一か月後にまた挑戦です。
そして、二回目の実地試験日・・・。
今回の試験官は感じの良い気さくな方だったそうです。
車のパーツや事前の安全チェックを無事済ませて、公道へ。
前回とは全然違い、楽しく雑談をしながら進めていきます。
今回は、縦列駐車も問題なく通過しました。
前の受験者の時に車の不具合が発生したため、時間に遅れが出ているので、試験項目の半分を終わらせたことにしてスルー。
以前の試験官と違い、融通の利く物分かりの良い人だったようです。
言うもでもなく、見事合格✨
よかったー❕
教習所から合格証書が渡されるのを待ちます。
合格したら
合格したら、教習所から連絡を受け合格証書を取りに行きます。
そして、政府系アプリのe-Devletより税金を約14,000円支払い、支払い後は同じくe-Devletより”Nüfus Müdürlüğü”「人口局」での手続きのため予約を取ります。
予約日時に合格証書と印刷した支払い証明を持って手続きに行きます。
手続きが完了したら、数日以内に運転免許証が郵送されてきました。
教習開始から約3ヶ月で見事運転免許を取得することができました!
まとめ
いかがでしたか?
トルコで運転免許を取得するのに、第一の障害になるのはやっぱりトルコ語。
日ごろ使わない難しい単語が並びます。
そして、次に障害になるのは自己過信。
運転は経験者だからと余裕っと思っていたら禁物。
意外な所で失敗してしまいます。
ですので、緊張しすぎるのもよくありませんが、最後まで慎重に行う必要があります。
今回、運転免許の取得のためにかかった費用は合計で約35,000円ほどでした。
日本と比べるととても安いと感じますが、トルコ人にとっては約1ヶ月分のお給料が飛んでしまうぐらいなので安いとはいえません。
いろんな障害を乗り越えついにトルコの運転免許を手にした夫。
また今度、運転免許を取得してよかったなぁ~という場面があったので、それを共有したいと思います。
ほな☆
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