まいど皆さん、お元気ですか?トルコに住んで7年目、海外生活の日常や移住のあれこれを夫婦でシェアする「トルコ猫暮らし」の夫です。
地中海沿岸諸国のスペインやイタリア、そしてトルコはオリーブオイルの上位生産国で、もちろん生活にはなくてはならない食材です。
トルコのスーパーマーケットには、ずらりとオリーブオイルのみを並べた棚があり、値段の高いものからリーズナブルなものまで、あまりに商品が多すぎてどれを選べばいいのかといつも悩んでいました。
私たちの住む地中海沿岸の街アイワルクは、見える範囲一面にオリーブ畑が広がり、大手のオリーブオイルメーカーが工場を置くオリーブオイルの名産地。
ここに住むようになってからオリーブオイルの文化にさらに多く触れて、質の高いオリーブオイルとはどのようなものか知る事ができました。
そこで今回は、質の良いオリーブオイルの簡単な選び方をご紹介します!
Table of Contents
質の良いオリーブオイルとは?日本とトルコのオリーブオイル事情
ではまず、オリーブオイルにはどんな種類があるのかを見てみましょう。
違いを知ればオリーブオイルの良し悪しが分かりやすくなります。
日本のオリーブオイル
日本で販売されているオリーブオイルには、「バージンオリーブオイル」と「オリーブオイル(ピュアともいう)」があります。
「バージンオリーブオイル」と通常の「オリーブオイル(ピュア)」の違いをまとめました。
・「バージンオリーブオイル」
オリーブの実をしぼっただけで作られるオイルで、オリーブに含まれる香りや深い味わいの成分がそのまま凝縮されています。
このランクの中でも、最高品質のオリーブオイルが「エクストラバージンオリーブオイル」です。
続いて「バージンオリーブオイル」という順に並べられます。
・「オリーブオイル(ピュア)」
品質の良くないバージンオリーブオイルを味や香りのないオイルに精製し、それを中程度のバージンオリーブオイルを混ぜ合わせて作られるのが「オリーブオイル(ピュア)」です。
このブレンドされる配合率は、メーカーやブランドによって違うので、中には香りの良いものもあるようです。
こう見てみると、「バージンオリーブオイル」がオリーブのおいしさを味わう事ができる質の良いオイルだとわかります。
トルコのオリーブオイル
トルコでオリーブオイルは、
“Naturel Sızma(Extra virgin)”
“Naturel brinci”
“Riviera”
と主に三種類に分かれています。
・”Naturel Sızma(Extra virgin)”[ナトゥレル スズマ]
酸度が0.8以下で早摘みと遅摘みの2種類に分かれます。
このランクは、日本のエクストラバージンオイルと同品質で最高の品質の香りと味わいを楽しむことができます。
・”Naturel brinci”[ナトゥレル ビリンジ]
バージンオリーブオイルと同品質です。
オリーブオイルとしては中級のランクですが、トルコでは「brinci(ファースト)」という名前がついているためパッケージを良くして高値で売られていることがあるのでご注意ください。
・”Riviera”[リビエラ]
日本でいう「オリーブオイル(ピュア)」と同ランクです。
トルコでは通常、「Naturel Sızma」を10%ブレンドして作られるようです。
質の良さはランクだけで測れない?!
どれだけ高価な「エクストラバージンオリーブオイル」であっても必ずしも高品質という訳ではありません。
重要なのは、パッケージング。
パッケージに関しては4つのポイントを押さえれば、さらに高品質のオリーブオイルを楽しむことができます。
オリーブオイルは光と高温(30℃以上)に弱く、空気に触れると成分が変化して風味が変わってしまいます。
さらに、ペットボトル容器やプラスチック系の容器に入っているものは、オイルと反応して毒素が溶けだしオリーブオイルと混ざる恐れがあるとのこと。
ですから、スーパーマーケットで売られているオリーブオイルを購入するときは、濃い緑や黒の遮光瓶に入っているものや、缶に入っているものがベストです。
さらにトルコの場合、オリーブオイルの賞味期限は2年間と決められているようですが、その開始日は瓶詰めされた日。
ですから、製造者がタンクに5年間保存していたオイルでも瓶に詰めた時から2年を数える事ができるため、そのまま売ってしまえばこちらがどれだけ賞味期限が早いと思っていても5年前の古いものを使っていることになり、遅ければ7年後に口に入ることになるわけです。
この点、品質に誠実に向き合ってオリーブオイルを作るメーカーは、収穫時期を記載していることがあります。
特に「エクストラバージンオリーブオイル」の場合、より新しい年に収穫され、10月~1月にオリーブオイルとして製造されたものを選ぶとその品質は最高レベルといえるでしょう。
日本に輸入されるオリーブオイルのほとんどはスペイン産やイタリア産、トルコ産などです。
ですからパッケージに収穫時期が記載れてさいればベストで、少なくとも製造年月日があるか確認してみましょう。
まとめ~高品質のオリーブオイルで美味しく健康に~
今回は、質の良いオリーブオイルの簡単な選び方について解説しました。
質の良いオリーブオイルとは、
・「エクストラバージンオリーブオイル」もしくは「バージンオリーブオイル」
・黒い遮光瓶か缶にはいっているもの。
・収穫時期や製造年月日の記載があるもので、新しい日付けのもの。
でした。
「エクストラバージンオリーブオイル」は、香りや深い味わいがあるのでサラダやカプレーゼなど生食用に向いています。
もちろん加熱で使っても美味しいのは当たり前。
熱によって風味が多少失われるので、盛り付け前にひと回しかけると最高の仕上がりになります!
通常加熱用に使いたいなら「バージンオリーブオイル」がおすすめです。
オリーブオイルは揚げ物には使えないという人もいますが、そんなことはありません。
約200℃までは加熱することができるといわれています。
「エクストラバージンオリーブオイル」はもったいないという方は「オリーブオイル(ピュア)」をつかって鶏の唐揚げをしてみて下さい!
オリーブオイルでカリッと上がった唐揚げに早摘みレモンをしぼって食す。最高です!
しかも、オリーブオイルにはポリフェノールやビタミンEが多く含まれているので抗酸化作用や美容にも一役。
美味しく健康に楽しめます!
トルコにお越しの際や、日本のスーパーでオリーブオイルを選ぶ際に是非お役に立ててくださいね。
おまけ
先日、ジュンダ島のオリーブ畑を抜けて猫動画の撮影をしました。
ご覧ください。↓↓↓
トルコのオリーブ畑の木は収穫しやすい様に幹の途中で一度切られ、横に広がるように接ぎ木され栽培されています。
収穫時には、専用の収穫機かオリーブの木の下に敷物を敷いて棒などで叩いて収穫し集めます。
上質なオリーブオイルは丁寧に手摘みされるものもあるそうです。
オリーブ畑の木の中には根元から幹の半分まで白い石灰が塗られ、アリが登らないように工夫がされています。
オリーブ畑の横を自転車で走るのはとても気持ちの良いものでした。
皆さんもいつかトルコに来られたなら、エーゲ海沿いに広がる広大なオリーブ畑を是非ご覧になってみて下さい。
ほな!
👆トルコ産のオリーブオイル
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